激安衣料品を試着する
衣料品のアウトレット品、380円のTシャツとアウトレットではない480円ベルトを購入
●380円のTシャツを買って着てみた

激安の取材を続ける中で、気になっていたショップがあった。メーカー製品の余剰品、型くずれ品、イレギュラー品を8割引、9割引で売るという衣料品のアウトレット店だ。
余剰品とは、メーカー製品の余りものである。通例メーカーは冬物商品については夏に、夏物商品については冬に生産し、一アイテムについて、最低1万から2万品を作り展示会を通じてダイエーなどの大型量販店に販売する。ところが、生産したものはすべて売れるわけではない、半年前に見積もりを立て、見切り発車で生産しているので、売れ残ったものがでてくるのだ。これがが余剰品だ。
型くずれ品とは、形がくずれた品を言うわけではなく、型落ちした品をさす。一年前に生産された去年もの、2年前に生産された一昨年ものなどが型くずれ品である。大手デパートが倒産したケースでは、倉庫に残っていた10年前の品が市場に出回ったことさえあった。こういった品を現金問屋が買い付けて、小売店へと激安で販売する。一箱、Tシャツにして100枚程度の段ボール箱を5000円、1万円などという価格で売るのだ。
イレギュラー品というのは、キズ、シミ、ヨゴレなどがあるもので、工場生産の生産過程で起こってしまった事故によるものだ。ジーパンの場合、1000本作ると1、2本はそういったものがでる。ほんの少しのキズでも商品価値がないとされ、激安で売られるのだ。
こういった余剰品などを売るショップは、余剰品を1000枚、2000枚という単位で購入し、型くずれ品の場合は、数箱から30箱単位で買う。イレギュラー品の場合は、1品から始まって50品程度で売買される。
はたして、こういった激安販売をされている品には問題がないのだろうか。そこで、ファッションのページで紹介するそういうものを専門にする衣料品のアウトレット店「SHOCK」でTシャツを購入してみた。「SHOCK」では、取材時は余剰品と型くずれ品は「A品」という名前で、イレギュラー品については「B品」という名前で販売していた。本当はイレギュラー品の「B品」を購入してみたかったのだが、イレギュラー品は常時品薄で、入荷してもすぐに売り切れとなってしまい、購入できなかった。購入したのは余剰品と思われる「THIRD WAVE」というブランドの定価1900円のTシャツで、380円、8割引の品である。色はベージュ、グレー、ホワイトと三種類あり、サイズはMとLが売られていた。ホワイトはすでに売り切れていた。それではとベージュのLを注文してみた。しかし、注文画面で間違ったボタンを押してしまい、最初からやり直すハメになった。その間30秒程度だろうか、最初の注文画面に戻ると、すでに売り切れていたのだ。激安商品は売り切れることが多いのでタイミングを逃すとこういった結果になってしまう。仕方なく、気を取り直してグレーのTシャツを購入する。
届いたTシャツは包装をといてキズ、シミ、ヨゴレがないかを確認する。特にそういった問題はなかった。
何度か試着し洗って着てみる。着心地は悪くない。約一ヶ月着てみたが、特に劣化する部分はなかった。激安商品といっても元々量販店向けにつくられたTシャツである。なので品質にはまったく問題がないという印象だった。
ただし、一つこういったアウトレット店の欠点があるとすると、品物自体が輸送、搬送される課程であまり大事にあつかわれていないことがある。元々、余剰品であり、型くずれ品である、なので、通常の品よりも手荒くあつかわれることが多いのだ。購入した場合は返品期間内に問題があるかどうかを必ず確認し、問題があった場合はすぐに返品すること、これがこういった激安店とのつきあい方だ。
●480円のベルトを試用
次に挑んだのは激安の紳士服を売りにする「紳士服はるやま」のベルトである。「紳士服はるやま」は1万円のスーツなどを売るショップで、さきほどのアウトレット店とは違い、正規品を激安で売るショップである。購入したのは480円のベルトだ。
このベルトはぼくが購入した翌日には品切れで入荷待ちとなっていた。
到着したベルトをよく見てみる。どう見ても普通の数千円のベルトと変わりがない。さらに、バックルの部分は、デザイン上もかっこいい。さっそく、試用してみる。使用感もまったく問題ない。常時着用して使用後約一ヶ月たった今でも頑丈で、使い心地は悪くない。1、2年持つかどうかはわからないが、価格を考えれば大正解の品だった。
以前、「紳士服はるやま」でメーカー製ジーパン2本5000円という出物があり、そのメーカーのブランドと安さのために購入してみたことがあった。到着したジーパンはジーンズでもソフトデニムと呼ばれる素材で作られた、普通の頑丈なジーパンとは違った、紳士服らしい普通のスラックスのような軽く薄く柔らかいものだった。写真で見るそのジーパンは、まったく普通のジーンズと変わらないものだったので、これにはあてがばすれた。股下の丈を計ってスソ直しをしてもらっているので、返品はきかなかったのだ。
激安商品は最初の購入は不安だが、利用し始めると病みつきになるものである。しかし、商品説明と写真だけではわからない部分もある。商品知識をきちんと持つか、事前の問い合わせしっかりしておくのが大事なことなのだ。